加齢・弾力
弾力が落ちたという言葉の中には、互いに異なる変化が混ざっています。層を分けて見ると、何を手当てすべきかが明確になります。
外から内へ、表皮、真皮、皮下脂肪、そしてその下の支持構造が順に置かれています。顔には表情筋とつながるSMASと呼ばれる線維・筋膜の層もあります。「弾力が落ちた」という感覚は、このうちどの層から始まったかによって原因が異なります。
第一に、真皮の支持線維が減ります。コラーゲンは肌の厚みと支えを、エラスチンは押されても戻る性質を担います。年齢と紫外線曝露が積み重なると生成が減り、既存の線維も変性します。とくにエラスチンは成人以降に新しく作られる量が非常に少なく、回復が遅い傾向があります。
第二に、ボリュームが減ります。こめかみ・前頬・目の下のように、もともとふっくらしていた部位の脂肪と骨の体積が減ると、影ができて実際より疲れて年齢を感じさせることがあります。たるみではなく「へこみ」に近い変化です。
第三に、組織が下に降りてきます。支持構造が弱くなると、頬とフェイスライン、首の周りが先に目立って変わります。ほうれい線や口角から顎に下りるしわが深く見えるのも、相当部分がこの流れとつながっています。
たるみとボリュームの喪失は原因が違うため、アプローチも異なります。へこんだ場所に引き上げる方法だけを使うと顔がやせて見えることがあり、逆にたるんだ状態で満たすだけでは重く見えることがあります。ほとんどは二つの変化が一緒にあるため、どちらがより大きいかをまず判断する過程が必要です。
同じ部位でも、皮膚の厚さと脂肪層の厚さは人によって異なります。そのため施術前に超音波などで層の状態を確認する過程が意味を持ちます。層を確認すれば、必要のない施術を減らし、必要な深さに合わせて設計することができるからです。
弾力に関わる施術の多くは、コラーゲンが新しく作られる過程を目標とします。この過程は即時ではなく、数週間から数か月かけて徐々に進むのが一般的です。施術直後の姿だけで判断するより、案内された時点で経過を確認するほうが正確です。反応の速さと程度には個人差があります。
本コラムは理解を助けるための一般的な医学情報であり、特定の施術の効果を保証したり診療に代わるものではありません。施術の結果や回復の経過には個人差があります。ご自身の状態に合った判断は、診療カウンセリングでご確認ください。

慶熙大学校医学専門大学院卒業(マグナ・クム・ラウデ Magna cum laude)・元)プラスフ医院・ギリン整形外科・DA整形外科 院長・大韓フィラー学会/大韓美容成形レーザー医学会/大韓レーザー皮膚毛髪学会(KALDAT)/大韓リフティング研究会(KAFC)/大韓肥満研究医師会/大韓肥満学会 正会員・サーマージUser Training Course認定expert
本ページの医学情報はメイソンクリニック代表院長が直接作成・監修しました。施術の効果には個人差があります。・最終監修日 2026-08-15